元・陸上幹部自衛官の13年間の奮闘記

ダメダメ大学生だった元陸上自衛官の13年間の自衛隊での経験や教訓を共有するブログ

【元空挺隊員が語る】陸上自衛隊第1空挺団での幹部自衛官としての勤務シリーズ⑦ 〜福知山駐屯地での自由降下(フリーフォール)の展示降下〜

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陸上自衛隊第1空挺団公式HPより引用)

 

こんばんは。

元・国防男子の大吉です。

 

昨日、今までの写真を整理していたら、

福知山駐屯地での「自由降下(フリーフォール)」

展示降下の写真を見つけました。

 

僕はフリーフォールの資格は持っていないのですが、

イベントでフリーフォールを行う空挺隊員たちと同じヘリに搭乗し、

隊員たちが飛び出す瞬間を直接見ることができた時の写真です。

 

今回は、

空挺団が各駐屯地の創立記念行事で行っていること

空挺団の自由降下についての記事を書いてみました。

 

フリーフォールは超カッコいいです!! 

 

この記事は、

  • これから空挺団に行きたいと思っている人
  • 空挺団に興味がある人

にはオススメの記事です!!

 

 

空挺団の行う空挺降下

空挺団の行う降下には2種類の降下要領があるのだが、

今回は「自由降下」をメインに記事を書きました。

自由降下(フリーフォール)

高高度や離隔した場所から降下をして隠密に潜入するための

自由降下(フリーフォール)

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陸上自衛隊第1空挺団公式HPより引用)

 

フリーフォールで使用する傘は「MC-4」と呼ばれ、

操縦性能が高いのが特徴だ。

 

  • 傘体形状は、方形
  • 傘体長は、約8.7m✕4m
  • 開傘時間は、3.5秒以内
  • 米国製

 

降下高度は、一般的に10,000ft以上で、

数十キロに及ぶ滑空飛行が可能

そのため、

敵から離隔した地域高高度から降下をして、

敵に見つかることなく隠密に降下し潜入できる

 

この特技は、空挺団の空挺教育隊で教育を行っている。

自由降下特技」を取得できるのは、

空挺団では基本的に偵察部隊普通科の偵察小隊

通信科の無線・信務(暗号)の隊員

のように任務上、自由降下が必要な隊員たち

 

その他、特殊作戦を行う特殊作戦群の隊員

この特技を取得する。

 

教育の枠に余裕があれば

上記以外の隊員も教育を受けることは可能だ。

 

ちなみに、「自由降下徽章」は ↓ ↓ ↓ ↓。

普通の空挺徽章の上に「FF」のマークが付いている。

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紐付き降下

2つ目の降下要領は、お馴染みの空挺降下。

空挺団の主力を作戦地域から離隔したで降下するため、

丸い傘を使用する「紐付き降下」と呼ばれるもの。

 

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陸上自衛隊第1空挺団公式HPより引用)

 

空挺隊員全員が持っている特技

 

以前の記事でも紹介したが、

空挺団に入るためには「基本降下課程」を修了しなければならない。

その基本降下課程で取得する特技がこの「紐付き降下」の特技だ。

 

基本降下課程について記述した記事です。↓ ↓ ↓ 

www.future-oriented.com

 

各創立記念行事での空挺団の活動

空挺団では、全国の駐屯地で毎年実施される

創立記念行事を支援している。

 

そして、演習をするときは全国の演習場を使用する。

 

全国の色々なところに訪問できるのは

空挺団の魅力の一つだ。

 

全国各地の駐屯地の創立記念行事では、

空挺団にとっては広報をする絶好のチャンス!

 

空挺団のブースを設けてビデオを流したり

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落下傘を展示して説明したり、

 

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落下傘の装着体験をしてもらったり、

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展示降下終了後、

実際に降下した隊員たちを紹介したり、

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自由降下の傘「MC-4」を使用した展示をしながら、

自由降下についての説明するなど、

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空挺団の広報にも力を入れている。 

各駐屯地の創立記念行事での展示降下

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陸上自衛隊公式HPより引用)

 

空挺団の広報活動の一環として、

そして、隊員たちの訓練のため、

全国の駐屯地創立記念行事に参加して、

降下の訓練展示も行っている。

 

ほとんどの日本の駐屯地はとても狭いため、

創立記念行事での降下は、ほとんどが「自由降下」

 

誤って民有地に降下をしてしまったら、

訓練事故」となり大事になってしまう。

 

そのため狭い駐屯地では、

傘の操縦性能が悪く、風向に大きく影響を受けてしまう

「紐付き降下」では降下ができないためだ

 

自由降下をする隊員にとっては、

大勢の観客の前に失敗することなく着地しなければならない

とても緊張する瞬間だ

 

福知山駐屯地創立記念行事での自由降下

空挺団の中隊毎に各駐屯地の創立記念行事の支援を担当する。

 

僕が所属していた中隊が担当することになった創立記念行事の一つが、

福地山駐屯地での創立記念行事だった。

 

展示降下では、本番前の前日に降下の練習をする。

その時、ヘリに搭乗して自由降下をする隊員たちが降下する様子

間近で見る機会があった。

 

↓ は、その時航空機内で撮影した写真

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いざ、UHヘリに搭乗し、

 

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離陸。

高度10,000ftくらいまで上昇する。

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ヘリは、どんどん高度を上げていく。

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福知山は紅葉の時期

上空は結構寒い

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雲の上まで出てきた。

 

雲で降下場が見えなければ降下ができない

大丈夫か??

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機内から降下ポイントを確認する降下長。

 

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機内で、「はい、チーズ」

 

 

じゃなくて、

 

 

降下長の合図。 「降下2分前」

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これは高度計

これを見ながら降下し、定められた高度で開傘する。

開傘時期がバラバラだと連続で降下したときに空中で接触するため。

 

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ヘルメットの脱落防止処置も万全。

 

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降下準備よし!

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うぉー、飛んだ!!!

 

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降下場を目掛けて、次々に飛び出していく・・・

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めちゃくちゃ、かっこいい!!!!

 

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自由降下は、空挺団でも選ばれた隊員しかできない

あこがれの特技

 

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無事に着地できました。

 

最後に

多くの観客の前での絶対に失敗できない状況での降下

だから、展示降下で自由降下する隊員は、

練度の高い隊員に限定されています。

 

自由降下は、空挺団でしっかりと練度管理がされていて、

「この練度ランクだと、この駐屯地で降下できる・できない」

ということが決められているんです。

つまり、自由特技を持っている隊員の中でも、

更に選ばれし隊員が降下しているんです。

 

この記事を読んで、空挺団に興味をもってくれたら嬉しいです。

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今日も皆様にとって良い一日となりますように!

 

元・国防男子 大吉