元・陸上幹部自衛官の13年間の奮闘記

ダメダメ大学生だった元陸上自衛官の13年間の自衛隊での経験や教訓を共有するブログ

【経験者が語る】陸上自衛官の生活面での優遇7つ

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おはようございます。

元・国防男子の「大吉」です。

 

今日は、「陸上自衛官の生活面での優遇」についてお伝えします。

 

陸上自衛官時代は、当たり前の様に「特別国家公務員」の恩恵を受けていましたが、退職して初めて現役時代が如何に恵まれていたかを実感しています。

 

思いつくままに、7つ列挙してみました。他にもあるかもしれませんが・・・

 

自衛隊に入隊しようかどうか迷っている人には、職業を選択する際の参考になる記事だと思います。

 

ぜひ、目を通してくださいね。

 

1 「安定した収入」と「信用」

 

陸上自衛官は、「特別国家公務員」という公務員になります。

安定した生活」が、やはり自衛官の一番の魅力でしょう。

 

毎月18日には給料が入り、6月30日と12月10日には、年2回のボーナスが貰える。

そして、その額は、規則で決まっているため民間企業のように業績に左右されることはない。(民間企業との格差を調整するために多少の増減はある。)

 

僕は、退職後は自営業。収入が安定していないので、やはり将来は不安に感じる。

 

公務員では、大金持ちになるのは無理ですが、毎月安定して給料が入るというのは一番の安心ですよね。 

 

そして、「社会的信用」。

例えば、家を建てる時。

多くの自衛官はローンを組んで家を建てるが、ローンは非常に通りやすい。

僕の先輩(幹部自衛官)は、なんと頭金なしでローンを組んだそうだ。

頭金なしでローンを組めてしまうのは凄いですよね。

相当の社会的「信用」が無ければ、難しいでしょう。

 

僕も現役時代、いくら位融資をしてもらえるのかを知りたくてM銀行に相談しに行ったことがあります。

結果、4,000万円くらいでした。

 

金持ちにならなくても安定した生活ができればいいという方には、自衛官という職業はオススメです。

 

2 充実した福利厚生サービス

 

自衛隊員とその家族は、「ベネフィット・ステーション」と福利厚生サービスが利用できる。

このサービスには、民間企業でもかなり多くの企業が加入しているようだ。

自衛官は全員加入することができる。

 

サービスの中には、自衛隊の階級によっても割引率が異なるサービスもある。

 

提携しているホテルや旅館が優待価格で宿泊できたり、習い事、宴会、フィットネスクラブ等、「ベネフィットカード」を提示すると割引がきくのでお得だ。

 

人気なのは、テーマパーク(東京ディズニーランド、ディズニー・シー、USJ)の最大1,000円割引。

しかし、これは1年に1回しか使えない。

(例えば、ディズニーランドに行ったら、USJでは割引は使えない。)

でも、最近値上げが激しいテーマパークなので、割引はありがたいですよね。

 

僕も、ベネフィット・ステーションの「すくすくクラブ」という保育料の割引を使用したことがある。

娘は無認可の保育園に通っていて、毎月の保育費から約1万5千円くらいの割引が使えたので、他の子供よりも安い値段で無認可の保育園に通わせることができた。

 

↓ ベネフィット・ステーションHP

https://bs.benefit-one.co.jp/bs/pages/bs/top/top.faces

 

最近、民間企業では、会社での食事が無料だったり、無料のネイルサービスを受けられたり、パラグライダーを体験したりといったユニークな福利厚生サービスも出てきているようですね。

上を見たらキリがないですが、防衛省の福利厚生サービスは充実している方だと思いますよ。

 

3 防衛省共済組合の預金の年利が高い!

 

これも防衛省職員にとっては、メリットが大きい。

防衛省の共済預金には、普通預金、定期積立預金、定期預金がありますが、その年利が民間の銀行の年利と比べてもありえない率

 

ネットで調べてみたのですが、2018年の夏時点で、

じぶん銀行」という銀行が夏の金利キャンペーンというのをやっていて、民間・ネット銀行の中では一番利率がいいみたいだが、

それでも、年利は、0.200%

 

100万円を1年間預けていても、2,000円しか利息がつかない。

 

一方、共済組合の定期預金の場合、

300万円という上限はあるが、なっ、なんと年利1.23%

100万円を1年間預けておけば、12,300円も利息がつくのだ。

満額の300万円を預けておけば、1年で36,900円!

 

実は、平成29年4月に利率が変更になって結構下がってしまった。

変更前の年利は、2.46%。

 

僕が入隊したばかりの時には、3%を超えていました!

 

ちなみに、防衛省の共済組合で預金等をした場合、

 

普通預金で、年利0.49%(上限1,000万円)

定額積立で、年利0.99%(3年満期)

 

以前に比べれば、年利は低くなってしまいましたが、民間と比較しても優遇されていると思いませんか?

 

4 自衛隊病院や駐屯地医務室での受診や処方薬は無料

 

各主要都市にある自衛隊病院や各駐屯地の医務室での受診や処方された薬はすべて無料。

 

自衛隊病院は、防衛省が運営する自衛隊の病院。

都内の三宿にある自衛隊中央病院をはじめ、

全国には、

地区病院がある。

 

各駐屯地からは、毎週定期便が出ており、自衛隊の救急車両で送迎してもらえる。

自分でバスや電車を使って移動する必要がないのだ。

 

基本的には、防衛省職員とその家族が利用対象者とされているが、現在では、部外からの診療も可能となっている。

 

防衛省職員は、無料で治療を受けられる。

 

ちょっとした怪我や風邪、花粉症、捻挫くらいの処置であれば、毎日通っている駐屯地にある医務室で治療が可能。(曜日や時間の制約はありますが。)

特に、薬を無料でもらえるのはありがたい。

しかも、大量に貰えるので、高い市販のものを買う必要がない。

 

例えば、捻挫をしたとき。

湿布薬って、普通に薬局で買うと結構高いですよね?

自衛隊の医務室では、医療用の強力な薬を無料で、大量に処方してくれる。

 

花粉症持ちの人にとってもありがたい。

僕も、ここ2、3年前くらいから花粉症の症状が出始めたので、医務室を利用していた。

花粉症薬は、民間の薬局では結構値段が高いが、花粉症用の目薬や飲み薬もすべて無料で処方してもらえる。

 

これも自衛官にとっては、かなりありがたい制度ですよね。

 

でも、注意しなければならないのが、民間の病院に比べて、駐屯地の医務室で勤務する医官は、手術の経験が少ないので、不安を感じるような病気や怪我については、民間の大きな病院に行くことをお勧めする。

 

昔(10年位前)、駐屯地医務室で歯科治療をしたのだが、歯科医の治療がかなり悪かったようで、結局大切な奥歯を1本抜歯する羽目になってしまった。

それに、駐屯地にもよると思うが、自衛隊の歯科は1ヶ月待ちとかが普通。

 

僕が、治療が中々進まなかったことに痺れを切らせて、民間の歯科医にかかったとき、

 

「これ、どこの病院で治療したんですか?まだ、こんな古い治療方法でやっている歯科医がいるんですね。」

 

と、言われてしまった。

 

それ以来、自衛隊の医務室での歯の治療は一度もしていない。

 

結論としては、

軽微な怪我や風邪くらいなら自衛隊の病院でもいいと思いますが、

自分の健康に関わってくることなので、お金をかけたほうが良い治療には、お金をかけて良い治療を受けたほうがいいと思います。

僕のように、歯を1本無くしてしまわないように・・・

 

自衛隊病院は、整形外科系は強いと聞くので、整形外科での診察なら自衛隊病院でもいいのではないでしょうか。

 

5 官舎が安い!無料のところも!

 

度々批判を浴びることのある「官舎の家賃」ですが、民間のアパートやマンションと比較してかなり安いんです。

 

幹部は、駐屯地の中の営内に住むことはできない

よって、防衛省の官舎か民間のアパートやマンションを借りて住むことになる。

 

僕の例でいうと、

初めて部隊に着任したときに、神奈川県の築5年の1Kのマンションに住んでいたが、月々1万5千円

 

そして、次に千葉県に異動になり、築50年以上のかなりボロい官舎に入ることになった。

隣に演習場があり、ヘリコプターが飛行すると、地震ばりに官舎の窓がガタガタと音を立てる。

そして、ベランダに置いていた洗濯機は、演習場から飛散する砂で砂だらけ・・・

隙間だらけで虫は出入り自由

 

お値段は、

LDK月々1,000円

駐車場が7,000円

なんと、家賃よりも駐車場料金のほうが高い!

 

官舎に住むと、毎月草刈りとかがあって面倒なんですけどね・・・

 

 

官舎ではなく、民間のアパートを借りて住む場合、

最大で27,000円住居手当が出る。

 

ちなみに、僕の同期は、市ヶ谷の本省から徒歩10分の3LDKの高層マンションに無料で住んでいる。

彼は、陸上幕僚監部で勤務をしており、緊急事態時の待機要員となっているからだ。

遠方に出かけられないという制約があるが、職務上そのような制約を課されている人は、無料で官舎に住むことができるのだ。

別に、羨ましいとは思わないが・・・

 

6 演習の時には食費がかからない。

 

演習のときには、山で生活をするので「パック飯」や「戦闘糧食」、過給食が支給される。たまに、部隊の隊員が現地で調理をして「温食」を食べられる場合もある。

当然、演習の間は食費はかからない。

 

独身時代、僕は演習が多く、忙しい部隊にいたので、1ヶ月のうち20日は演習場にいるときもあった。

食費もかからない、光熱費もかからない、買い物もできないので、大きな演習がある月は、かなり生活費を節約できた。

 

そして、演習が終わったら、パック飯や戦闘糧食が大量に余る

パック飯や戦闘糧食に飽きて、残してしまう隊員が沢山いるからだ。

そういう人たちから余った糧食を貰えば、更に食費が節約できる。

味には飽きてしまうが、我慢をすれば・・・

多分、体にも良くない・・・

 

7 駐屯地の厚生物品を借りることができる。

 

駐屯地によって、厚生物品の種類は様々だが、キャンプ用品、釣具、BBQセット、ビデオカメラ、各種ボール、DVD等、無料で借りることができる。

 

僕も現役時代は、小隊の隊員と箱根にキャンプをしに行ったことがあるが、厚生科で野外ベッドやテント等の厚生物品を借りて行った記憶がある。

 

自衛官って異動が多いじゃないですか。

特に幹部自衛官は、大体2〜3年毎に異動するので、あまり多くの物を買いたくないんです。

 

厚生科で必要な物が借りられるのは、本当に便利

購入しなくていいし、引っ越しをするときの荷物にもならない。 

 

 

 

以上が、僕が思いつく「陸上自衛官の生活面での7つ優遇」です。

上記のほか、各駐屯地にはトレーニングジムやマッサージ機等の設置されており、体を鍛えたり、癒やしたりする事もできます。

 

自衛官は、体を鍛えながら安定した生活を送れる点で、かなり魅力的な職業だと思いますよ。

 

 

最後まで読んでいただきありがとうございます。

今日も皆様にとって良い一日となりますように。

 

元・国防男子 大吉